課長として我慢すべきこと

課長といえば、多くの会社では管理職の登竜門です。


今まで、プレイヤーだった自分から、マネージメントしていく自分に変わらないといけないわけですが、駆け出し課長にとってここの切替えがなかなか難しいです。


今までは、自分で効率よく実務を行って成果を出し評価されてきていたのですが、課長になった自分に求められることは、実務ではなく部下をマネージメントして仕事に取組ませることです。


いくら自分に優秀な実務能力があって、人が1時間で10の仕事が出来る所を、15の仕事をこなせたとしても、それは課長としては、評価されません。所詮、1.5倍の仕事しかこなせないからです。


課長にとっての評価は、いかに部下のパフォーマンスを上げ、働いてもらうかということにあります。5しか仕事が出来ない部下のパフォーマンスを10に引き上げることを、5人の部下に出来たのなら、5×5で25の生産性の向上が望めます。自分が10出来る仕事を1.5倍やって、5の生産性を上げるより、5倍生産性を上げることができます。


これが課長にとっての課題となります。


じゃあ、どうすれば部下に仕事をしてもらうことが出来るようになるか?それは自分で仕事をしないことです。仕事の指示を出して、進捗管理だけ実施する。これがポイントとなります。駆け出し課長が陥り易いのは、自分がやった方が早いというジレンマにかられて、部下に仕事を任せないことです。これでは部下のモチベーションも上がりません。私には任せてもらえない、信頼されていないと部下に思われてしまってはいけません。


ですから課長には仕事をしない我慢が必要なのです。


仕事をしたい気持ちをぐっとこらえて、部下に仕事を任せてしまう。責任をもってやってもらう。部下が失敗した時に責任をとってあげる。仕事が成功した時には、部下に手柄を取らせ、華を持たせてあげる。それが大切です。


自分が仕事をしないからといって、会社は仕事が出来ないやつだとは決して考えません。自分が持っている課がパフォーマンスを上げていれば必ず評価されます。


ですから課のパフォーマンスを上げる事だけを考え、日々、自分自身の仕事をやりたい欲求は我慢です。


タコ課長日記

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